【HP】KITTENS 【ジャンル】ビジュアルサウンドシアター 【使用ツール】吉里吉里 【総プレイ時間】1時間 【値段】イベント頒布価格1000円/ショップ販売価格1260円
「トマトちゃんなんて、本当はいないんだ──」
エミは市内の学校に通う、ごく普通の中学1年生。
でも彼女にはある悩みがある。それは、とある理由からトマトが大嫌いだということ。
給食メニューを見てため息をつく日々。でもある夜、一人の来訪者が現れて──。
「動いてしゃべる絵本」という謳い文句にあるように、ゲームというよりはまさしく絵本。
マウスをクリックして話を読み進めていくだけなのですが、約100枚のグラフィックとフルボイスによって、キャラがイキイキと動くのを楽しめます。特にトマトちゃんは声とキャラがぴったりマッチしていて○。プンプン怒ったときの声も可愛い。
コロコロと画像が変わるので、視覚的な部分だけでもかなり楽しめます。
また、字幕の有無が選べるのも良かったです。
字幕無し+オートモードでプレイすると、本当にアニメを見ているような気分に。
同人ゲームではこのように絵本ライクな作品は珍しいです。
ほのぼのと和める作品でしたが、1時間弱で終わってしまうので、少し物足りないところがありました。
画像とボイスの量が半端でないので、これ以上長い作品にするのは難しかったのかもしれませんが、出来ることならもうちょっと長いストーリーのビジュアルサウンドシアターも見てみたいです。
トマトちゃん以外のベジタブル国の面々にも、もっと出番をあげてほしかったな。特にパセリくん(笑)
お気に入りキャラはトマトちゃん。[シューゴに説教する]シーンが特にお気に入りです。
【HP】無限軌道 【ジャンル】TS物18禁ビジュアルノベル 【使用ツール】吉里吉里 【総プレイ時間】30分
【値段】ショップ販売価格1050円
主人公は仲間と共に魔王バラモスを倒す旅をしている勇者。
仲間が町に買出しに行っている間、彼は変化の杖で暇潰しをすることにする。
少女に変化した彼は、見知らぬ男に出会う。
自分が男だということを隠し、彼をからかってやろうと企んだ勇者だが……。
ド○ゴンクエスト3の二次創作18禁ビジュアルノベル。
TS(トランスセクシャル)物と銘打たれているように、少女に変化した勇者が見知らぬ男性に陵辱される話です。
拒否する勇者を毒蛾の粉で無理やり陵辱する男・ピエニス。手慣れている上に鬼畜。
残念なのは、一本道な上に短編なのですぐ終わってしまうところ。
主人公は最後のシーンで自分を女と認め、ピエニスとの結婚を承諾するのですが、Hシーンから結婚承諾までが早かった。もう少し主人公の葛藤を掘り下げて読みたかったです。性転換物は主人公の苦悩や葛藤が醍醐味だと思うので……。さすがに2〜30分で1000円は少々高い。
CG枚数は差分無しで10枚程度。ボイス無し、音量調節無し。右クリックで文章ウインドウ消去。
トモセシュンサクさんのグラフィックは美麗でかなり好みです。この絵で、もっと心理を掘り下げた長編もやってみたい。
【HP】無限軌道 【ジャンル】18禁密室陵辱アドベンチャー 【使用ツール】吉里吉里 【総プレイ時間】40分
【値段】ショップ販売価格1890円
あるツイてない一日の終わり。
エレベーターが故障し、主人公は女性と共に閉じ込められる。
蒸し暑く、いつ助けが来るかも分からない状況。密室空間。募る苛立ち。
女性から浴びせられた罵りの言葉に、ついに主人公の理性のタガが飛び──。
エレベーターという閉鎖空間でのHに重点を置いたアドベンチャー。
一緒にエレベーターに乗ることになる女性キャラは2パターン。巨乳の人妻と幼い姉妹です。
強制貫通、強制奉仕とキャラごとにいくつかのシチュエーションが有ります。姉妹の場合はもちろん姉妹丼。
全エンディングを見ると、「初めから」でおまけルートに入れます。
おまけキャラは陵辱というより逆陵辱。Hを拒否する主人公を強引にフェラし、結合してきます。しかも[スク水・猫耳・肉球・しっぽ装備]という出で立ち。見るからにいろんな属性が付与されています。というか、何者ですか。あびし?
全体的に前作のカドゥケウスよりもパワーアップしています。
女性キャラのボイス・ちゅぱ音付き、音量調節(BGM・ボイスごと)有り、シーン回想・CGモード有。
また、アニメーションが追加され、胸の揺れなどが楽しめます。Hの進行具合によってキャラの表情が変わるのも○。
ただ、それでもまだテキストに満足とはお世辞にも言えません。
どの選択肢を選んでもHの内容が変わるだけで、そう大きな変化もありません。やはり1800円はやや高い。
グラフィックは前回同様に非常に素晴らしいので、次回作ではテキストをもっとボリュームアップさせて欲しいところ。
【HP】HaccaWorks* 【ジャンル】女性向けビジュアルアドベンチャー 【使用ツール】吉里吉里 【総プレイ時間】8時間
【値段】イベント頒布価格1800円/ショップ販売価格2415円
雪とは終局を呼ぶものだと伝えられていた──。
主人公・玄冬(くろと)は雪原で目覚める。
旅の連れだという花白(はなしろ)と話すうち、彼は記憶を失っていることに気付く。
雪の降り止まぬ世界。何かを隠そうとしている花白。玄冬は自分の記憶を求めるが……。
儚げなビジュアルと音楽に乗せて、静かに物語が進みます。
登場キャラはほぼ全員男。ボーイズラブというほどの描写はありませんが、一部友情なのか愛情なのか分からないほどの熱烈アタックをかけてくるキャラがいます。というわけで女性向けですが、恐らく男性でもプレイできるのではないかと思います。
この作品で一番印象に残ったのは、音楽の素晴らしさです。
このゲームですっかり志方あきこさんの音楽に魅了され、アルバムCDまで買ってしまったほどです。
オープニングでかかる主題歌は特に好きで、この歌聴きたさに何度もプレイしてしまいました。
また、曲がかかるタイミングも素晴らしい。花白が[白梟を刺す]シーンでさっと音楽が変わったのには感嘆しました。
システム周りも充実しています。
コンフィグ画面では、文章表示速度、音楽のON/OFFなどの基本的な部分から、ルビのON/OFF、さらにはメッセージウインドウのカスタマイズまで出来ます。メッセージウインドウのカスタマイズについては、メッセージ枠の透過度、メッセージ枠の色、文字の色などを数種類の設定から選ぶことが出来ます。細かい配慮が行き届いていて非常に好感を持ちました。キャラごとに文字色を変更できるのもすごい。
全部で14のエンディングが有り、クリア後のおまけではちび玄冬・ちび花白が拝めます。
黒鷹の良いお父さんっぷりにもホロリときました。
シリアスで切ない世界に浸ることができる良作でした。
なぜか玄冬がメガネをかけるルートも有り(笑)
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