ひぐらしのなく頃に外伝 猫殺し編
【著者】竜騎士07 

 いつもと同じ部活風景。白熱した部活の後、部活メンバーは雛見沢の近くにある谷河内へ向かうことに。
 そこで圭一は不思議な話を聞く。「谷河内には『穴』があるって言うんだよ──」

 コミック「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」3冊購入特典の小冊子です。
 小説に竜騎士07氏、挿絵に各編の漫画を描かれている鈴羅木かりん氏、方條ゆとり氏・鈴木次郎氏。
 挿絵では、鈴木次郎氏の子供魅音がお気に入り。可愛い。

 前半は部活のポーカー対決、後半は谷河内の「穴」に関する不思議な話です。
 数年前、谷河内にある採掘場の社長が家族と心中した。その事件のせいで閉鎖された採掘場に、魅音は友達数人と忍び込む。子供の好奇心から探索を始めた魅音たちだが、そのうち一人の子供が行方不明になり、後に探しに出かけた父親と共に死亡しているのが見つかった……という内容。
 そこで子供の頃の魅音が「閉鎖された採掘場に作業服の男性がいた」と言います。しかもその作業服は、採掘場の会社の人が着る作業服とは全く別物だった……と。

 普通に考えると、この作業服を着た男は山狗だったということでしょうか。そして死んだ子供と父親は、何か山狗の秘密を知ってしまったから殺されたと。しかし、もしそうだとしたら、人を殺すほどの秘密ってなんでしょう。

 最後のページで、他のループ世界で圭一は採掘場を探検しに行き、死亡したのではないかと思われる描写があります。な、なんて死に方だ。こう他の部活メンバーが死亡フラグを乱立させていると、梨花もフラグ折り大変ですね。

 この話を読んで思ったのは、竜騎士07氏は小説よりゲームシナリオ向きの作家なんだなあということです。短くまとめられているせいもあってか、物足りない。やはりひぐらしはあの絵と音楽が無ければ!
 でもオマケとしてこの程度の分量でまとめなければいけなかったのでしょうね。
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