【DL】ひぐらしオリスク専用アップロード掲示板 【作者】亜紀 【ジャンル】シリアス 【総プレイ時間】3時間
昭和58年6月、赤坂は妻の事件を調査するため雛見沢にやって来る。
ちょうど雛見沢では麻雀大会が開催されており、赤坂は参加することに。
楽しい大会の後、赤坂は綿流し祭りに参加する。部活メンバーと交友を深める赤坂。
そして翌日、二人の被害者が出る。その被害者とは──。
甲斐無し編・恋明かし編・見下ろし編からなる長編オリスクです。
甲斐無し編は赤坂視点で事件の提示、恋明かし編は魅音視点で事件の真相、見下ろし編はTIPS形式で事件の端々の補完……となっています。一つのシナリオを多方面から見ることが出来、非常に読み応えがあります。
甲斐無し編は麻雀大会で始まりますが、ギャグの面白さに笑いました。「これを出さなきゃアガれないからね。」「あ。」のくだりが面白すぎる。その後、綿流しの日を過ぎると一転してホラーに転がり落ちるのも本家同様に秀逸。
また、富竹・鷹野の代わりに本家主人公の圭一が死ぬというのもインパクトがありました。開始二日で退場する主人公も滅多にいないような。
恋明かし編では圭一と魅音の恋愛風景がこれでもかというくらい描かれており、読んでいてニヤニヤが止まりませんでした。交換日記をつける魅音の乙女っぷりにニヤニヤ、初々しいカップル具合にニヤニヤ。「大石さんに『オヤシロさまの祟りは魅音が犯人じゃないか』って言われたんだ」のくだりで「おまえのことが好きだから無実だってことを本人から聞きたかったんだ!」と聞いたときにはもうニヤニヤMAX。
圭魅好きにはまさに垂涎もののカップル模様でした。かっこいいぞ、圭ちゃん。
甲斐無し編・恋明かし編・見下ろし編で事件を読み解き、見下ろし編の最後のTIPS「希望の世界」で静かに話は幕を閉じます。部活メンバーがいて、悟史がいて、楽しく部活をして過ごす世界。鉄平も改心している希望の世界。でもこれは泡沫の夢、死の瀬戸際で見る幻影でしかないのでは……という沙都子の独白で、物語は終わります。
「とみたけのなく頃に」というタイトルでギャグかと思いましたが、完成度の高いシリアスな物語でした。
惜しむらくはタイトルにあるトミーがほとんど出ていないことか(笑) 生きてはいるものの、しっかりと時報。
物悲しい余韻に浸れるかなりの良作でした。
【DL】ひぐらしオリスク専用アップロード掲示板 【作者】WED 【ジャンル】シリアス 【総プレイ時間】40分
皆殺し編を経て、梨花はついに自分を殺す犯人が鷹野だと知る。
なんとかしてこの世界を生き抜こうとする梨花だが……。
祭囃し編に行けなかった梨花視点の物語。
序盤から怒りに燃えている梨花は、綿流しの夜、計画を立てて鷹野を殺害してしまいます。
鷹野を滅多刺しにする梨花に恐怖。でも何十回も殺されれば、こんな気持ちになっても仕方ないですよね……。
このまま何もなく過ごそうとしていたところ、あっさりと大石に犯行を気付かれてしまうわけですが……その直後に部活メンバーに全てを打ち明けても「鷹野さんが梨花ちゃんを殺そうとしていたなんて妄想だと思う」「梨花ちゃんは今、心の病気なんだよ」と一刀両断されたのにはヘコみました。
レナのときには助けてくれたじゃないかーー!(罪滅し編)
一番切なかったのは祭具殿のシーン。
仲間に信じてもらえず大石にも追い詰められた梨花は、祭具殿で自殺を図ります。
自殺の直前にようやく先ほどの仲間の言動が「梨花を自首させることで罪を軽くするため」だと分かり、しんみりしました。でもよくよく考えると、鷹野が梨花を殺そうとしていたことについては嘘だと思ったままなんですよね。だとすると、梨花が社会復帰してから、この点でこじれてしまいそうな気も……?
物語はハッピーエンドで終わり、後味は良いです。
ただ、無罪とはいえ殺人犯の梨花に、周囲は以前と同じように接することが出来るのでしょうか? 特に入江の供述で梨花の犯罪は妄想からくるものだとほぼ決められてしまっています。そのあたりも、もう少し詳しく読みたかった。
こんなループの終わり方もありえるのでは、と思える面白い作品でした。トミーはまさに暴走機関車。
【DL】ひぐらしオリスク専用アップロード掲示板 【作者】oramuda 【ジャンル】シリアス 【総プレイ時間】30分
沙都子の叔父を殺した翌日、圭一は雨で綿流しの祭りが延期されたことを知る。
沙都子を除く部活メンバーと祭りを楽しむ圭一だが、その帰路でレナと魅音から衝撃の事実を聞いてしまう。
「沙都子の叔父はまだ生きている」と──。
作者・oramudaさんが祟殺し編の推理をまとめて作られたオリスク。
タイトルにもある通り、祟殺し編11日目の後の物語となっています。
祟殺し編の「バイクに乗った男の死体が消えていた」「雨が降っていたのに綿流し祭りが行われていた」「学校のクラスメイトが『圭一は綿流し祭りに参加していた』と言っていた」などの謎が解かれています。
特に2点目に関しては想像が難しい謎でしたが、この作品では圭一が一般人を誤って殺してしまったこと、富竹の自殺を目の当たりにしてしまったことに大きなショックを受けたから……となっています。
実際、他人が喉をかきむしる場面を目の前で見るというのは、想像するだけでもかなりの恐怖です。
綿流し祭りを終えた後、圭一が苦悩するシーンは読んでいてドキドキさせられました。
祭囃し編が出た今も、祟殺し編の謎についてはハッキリと解が述べられていないように思います。実際に祟殺し編ではこうだったのでは? と思わせられるオリスクでした。
【DL】雛見沢村古手神社内寄合所 【作者】負け犬 【ジャンル】シリアス 【総プレイ時間】20分
今日も圭一は沙都子の家を目指していた。
鉄平と北条家に住んでいる沙都子を助けるために、自分に出来ることとは……?
祟殺し編の沙都子を救うためには……を描いた短編オリスク。
短い物語の中でも、沙都子をなんとかして助け出そうという圭一の思いがひしひし伝わってきます。
この作品が書かれたのは2005年10月ということで、皆殺し編よりも前。ですが皆殺し編での沙都子救出と同じ方法、すなわち「手を差し伸べ続けること」が取られています。その上で自分から助けを求めさせることが大切なのですよね。
圭一、大石、知恵、入江の活躍により沙都子は助け出され、爽やかに幕を閉じる……と思いきや、ラストのおまけでバッドエンドに繋がったことが告げられます。この落差もひぐらしらしい。罪滅し編を彷彿とさせる突き落とされ方でした。
【DL】雛見沢村古手神社内寄合所 【作者】負け犬 【ジャンル】ギャグ 【総プレイ時間】20分
冤罪で梨花にキムチのお仕置きをされた羽入。
溜まりに溜まった怒りが頂点にきたある日、羽入は梨花に仕返しを企む。
羽入、沙都子、梨花の3人が中心の、ほのぼのギャグの短編オリスクです。
「そろそろ梨花にはオヤシロさまの恐ろしさを知ってもらわないといけないのです!」と言って梨花に仕返しをしようとする羽入……ですが、その仕返し方法があまりに可愛くて笑いました。まさに小学生にしか通用しない手段です。
祭囃し編の後、和やかに過ごす子供たちの1コマ。ほのぼのと和める作品でした。
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とみたけのなく頃に
最後の挑戦
祟殺し編11.5日目
未来へ
仲良きことは
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